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「っこ……い、ず、み」 むかつくくらい余裕たっぷりなニヤケ面が俺を見下ろす。 さっきまでぶっ飛んでいた恐怖が再び蘇ってきて、俺は目をいっぱいに見開いた。 「いい子で待ってました?」 そう言って、にやにやと俺を観察する。 無遠慮なまでの視線に晒されて、見られている部分がかっと熱を持つのがわかる。 じわりと再び溢れ出したのに気づいたときの絶望といったらなかったね。 「そんなに物欲しそうな顔して……、我慢も限界ですか?」 違う、俺は今すぐこれを抜いて欲しいんだ。 次にどんなひどいことをされるのかと怯える俺に、古泉がゆっくり近づいてくる。 やだ、怖い、怖い! 「うっ……く、ふ、」 ガタガタと腕を動かしたが縛めは緩む気配もない。 古泉は俺の正面にしゃがみこみ、間近で目線を合わせてきた。 そっと手が頬に滑らされ、古泉は俺の顔を両手で包み込むように固定して覗き込んできた。 「もっと気持ちよくなりたいでしょう?」 いやもう十分だ。お願いだから解放してくれ。 確かに気持ちいい、気持ちいいがな、よすぎるのも考えものだぞ。 ここまでくると苦痛と紙一重だって。 見ろよ、俺なんかもうこんな涙ぼろぼろで息も荒くて震えて怯えていっぱいいっぱいじゃないか。 可哀想だと思わないか。 ていうかお前はそんなに俺を苛めて楽しいのか! 「楽しいですよ。あなたの泣き顔を見ると性的興奮を覚えます」 「なっ……!」 「ほら、こんな風に」 言うが早いかローターの振動が激しくなった。 「ひゃああぁあ! あっあ」 きっと最強にされたんだろう。 「あっあう、ひ、あぁ……」 泣きながら喘ぐってかなり苦しい。酸素が足りない。 古泉は魚みたいに跳ねる俺の腰を掴み、割れ目に指を押し当てる。 水っぽい音がして、俺は息を呑んだ。 「ひぅ」 「とろとろですね。ローターもそれなりに楽しんでいただけたようで良かったです」 「や、ち……ちが」 ぐじゅっ、と指先が中へ挿れられた。 「ぁあっ!」 「こんなに濡らして……いやらしい人だ」 「やっ! ひやあぁっ!」 ローターが入っているのにもお構いなしに、指が中をかき回す。 そしていつの間にか二本に増え、ばらばらに動いて壁のあちこちに触れる。 ローターの刺激に加えてこれはきつい、耐えられない。 や、やだ、いく、いかされるっ……!! 眼の裏が真っ白くチカチカした。 はぁはぁと荒い呼吸をするいったばかりの俺の身体は古泉の指によってもう一段階上へと押し上げられた。 敏感な突起を軽く潰されて、背骨がぐんと反る。 「んぅぅっ……!」 いい加減にしろ、誰かこいつを止めて俺を助け出してくれ。 この際誰でもいい、誰だって古泉よりはマシだろう。 でも救いの手は差し出されず、代わりに古泉の手が俺の太ももを掴んで左右に大きく割った。 「!!」 あまりの恐怖で身体が強張る。 いよいよきやがった、レイプで処女喪失とか嫌だ、絶対嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ、怖いよお母さんっ……! 俺は恐慌状態に陥り、恥も外聞もなく泣き喚いた。 「やだあぁぁ、やめ、いやだぁ」 バージンロードをバージンで歩くんだなんて古臭いことを言うつもりはないがだからってこんな無理やり奪われるなんて最低だ。 自分が可哀想過ぎて悲しくてどんどん泣けてきた。 みっともなく泣けば古泉も萎えてくれるかもしれない、と一縷の望みを抱いたからでもある。 考えが甘かった。 さっき古泉も言ったのにな、俺の泣き顔に興奮するとか。 それにこいつは女の子を縛ってローター責めするような鬼畜だった。 「仕方ありませんね」 やれやれ、と溜息をつくこいつの頭を殴り飛ばしたい。 「まあ、こんな形で純潔を散らしてしまうというのも味気ないかもしれませんし。どうせならもっとちゃんと舞台を整えて、次の機会にということで」 「……?」 指が割れ目に沿ってすっと下りる。さらにその下へ。 「では今回はこちらにしましょうか」 うそ、だろ。 やだ! 絶対やだ! ずっと嫌のターン!! あまりの展開に脳が理解を拒否する。 古泉の指がゆっくりと後ろの穴をなぞる。 その手つきに鳥肌が立ちそうだ。 「ひっ……」 もう俺なんか生まれたての子羊か何かのようにぷるぷる震えているというのに古泉の野郎はやれやれ呆れましたという感じで、 「そんなわがままを言われても困ります」 お前が困ろうと知ったことか、むしろいい気味だからもっと困れ。 「まあ、僕は僕のやりたいようにさせてもらいますけど」 おもむろに指先が沈んだ。 「っ!?」 たぶん爪の先がちょっと入ったくらいだったんだろうが、俺にとっては大根突っ込まれたくらいの衝撃だった。 いや、大根を突っ込まれたことなどないが。 「僕も結構限界なんですよね、あなたのその顔だけでかなり……」 そう言うやつのズボンの前は膨らんでいて、窮屈そうだ。 ファスナーを下ろす音、取り出されたブツはでかくてグロくて俺は自分の体温が低下するのを感じた。 指で大根レベルなのに、あんなの突っ込まれたらスイカだ。 産みの苦しみは鼻からスイカを出すのに匹敵するというが、出産もしないのに似たような苦しみを味わうとか怖すぎる。 「やだっ、無理い! い、から、ふつうに」 古泉は俺の言葉に軽く目を見張り、それからにやりと口の端を吊り上げた。 「いいんですか? 処女、いただいても」 よくはない、決してよくはないが、そっちは元々受け入れるための器官だし、引き換え後ろの穴は出すための穴で入れるところではないし、どっちがマシかっていったら前のほうがいい気がする。 それに前より先に後ろを経験するってのもなんか心情的に嫌だし。 本当はものすごく不本意だけども、もう十分苦しんだ俺としては、これ以上痛いのも苦しいのもやめて欲しいんだよ。 だから、やるなら早くしろ。そして俺を解放してくれ。 そろそろ死ぬんじゃないかと、冗談じゃなく思えてきたんだ。 「っく、は、やく……っ」 終わらせろ、と続けたかったのだが最後まで言えなかった。 そのせいで、はやく挿れろだと誤解されたらしくて不本意だが訂正もできない。 古泉がローターを勢いよく引き抜いたからだ。 「ぅっふぁああああ!!」 快感ってやつは天井知らずなのか? よく生きてるよ俺も。 気力的にも体力的にもそろそろ限界だ。 いった余韻でぐったりと力の抜けた俺の両太ももをつかみ、古泉はぐっと腰を押し付けてきた。 う、やっぱ怖い、怖い嫌だ、当たってる、ひあ、は、入ってくる……! 反射的に逃げを打つ身体を古泉は離さない。 ぐ、と身体を押し広げられていく感じがする。 「んっ……はぁ……っ!」 すでにとろけているそこは古泉をなんなく飲み込んでいく。 小さなローターとは違う、熱くて大きい。 途中少しつっかえたような抵抗があった気がしてちょっと痛かったが、これが破瓜ってやつなんだろうか。 痛みには個人差があるらしいけど、俺は幸いにしてそんなに痛くないほうだったんだろう、たぶん。 「あなたの中、すごい、ですよ」 古泉が満足げに息を吐く。 ああそうかい、じゃあとっととやることすまして出てってくれ。 心の中でぶぶ漬けを出したり箒を逆さに立てたりする一方で、俺は必死に呼吸していた。 も、意識ぶっ飛びそう。 むしろぶっ飛ばないでいられることが不思議だ。 「っ……はぁ、はぁっ、んんっ」 身体の中が熱い。熱くて溶け出してるんじゃないかと思う。 今動かれたら何かが溶岩みたいに溢れるかもしれない。 実際に古泉が動き出し、俺は自分の予感が捨てたもんじゃないことを知った。 結合部がちゅぷちゅぷと音を立て、時折その隙間から液体が流れるのを感じる。 「はっ……ぁあ、ん、あ! やっあ」 古泉がぐいぐいと腰を動かし、抜き差しを繰り返す。 そのたびに俺の膝から下が浮き上がり、力なく震えた。 「やっ、ん、あ、あっあ、ぁう」 「っ……」 柔らかな肉の壁を古泉の先端がつつく。 ひだがざわめき、古泉を締め付けている。 俺は嫌なのに、疲れてるのに、身体は貪欲に求め続けている。 「こんな、絡み、ついて。男が欲しくて、しょうがない、みたいです、ねっ」 「……!」 ぐっと突き立てられて、たまらず喉が反る。 さらけ出されたそこに古泉が吸い付く。軽い痛みが走る。 それすらも今は快感の火種にしかならない。 「いやらしくて、可愛い」 そんな、違う、 「ちが……ぁっ」 否定の声は我ながら嫌になるほど甘くて、誰が聞いても肯定と受け取るだろう。 ふにふにと胸を揉まれて、腰の辺りがじんと痺れるような、疼くような、なんだろうこれ、変だ。 「ねえ、あなた、気持ちいいこと好きでしょう? これじゃ、まだ、足りないですよね……?」 何を言ってるんだ、足りないどころか飽和状態だっての。 俺はもうかなりギリギリのラインにかろうじて踏みとどまっているだけ、崖に片手でぶら下がってるようなもの。 これ以上されたら本当に命に関わりかねない。 しかし、瀕死の俺の訴えを綺麗に無視して、まあ訴えといってもほとんど喘ぎ声しか言えなかったんだが、古泉は俺の愛液にまみれてぬるぬるのローターを、あろうことか後ろに押し込んできやがった。 「ひっ……」 指でぐっと奥に押し込まれ、中で波打つように振動しているのがわかる。 なんだ、何がどうなってんだ。俺の身体、壊れるんじゃないだろうか。 「やぁ、な、にこれ、おかし……っ」 ひく、と軽いひきつけを起こしたみたいに身体が跳ねて、それにあわせて涙がぽろぽろこぼれる。 身体の中の薄い壁ごしに二つの刺激があって、お互いがお互いを高めあう相乗効果でありえない快感を生む。 前の古泉はぐりぐりと抉ってくるし、後ろは絶えず振動して、やばい、変になる。 「や、こ……ずみっ、こんなの、やだぁっ」 今まで嫌だといったことが止めてもらえた例がなくても、懇願の泣き声を言わずにはいられなかった。 「嫌? 嘘ですね、気持ちいいんでしょう?」 奥深くまで突きこみながら言われ、反論しようとした俺の思考は一瞬真っ白になった。 「……っは……っ、あ」 ぱくぱくと水面の鯉みたいに口を開け閉めして、端からは涎をたらし、きっとすっごいだらしない表情になってるだろう。 「だってこんなに僕に絡み付いて、後ろだって」 指がローターを飲み込んでいる穴に触れた。 びくっと身体が竦む。 「んぁ!」 「ほら、ひくひくしてる」 古泉は俺に思い知らせるようにそこを撫でて笑った。 必死に否定しても「身体は正直だな」って自分でもそんなエロ親父みたいなことを思うくらい反応しちまって、もう嫌過ぎる。 意識が全部そっちに持っていかれて気持ちいいことしかわからない。 このまま死んだら末代まで語り継がれる恥だ。 「んっ……や、ぁ……や、」 古泉が背をかがめて胸を舐め、乳首に強く吸い付いた。 「やぁっやああ! らめぇ!」 まさかこの俺がみさくらあえぎをさせられる日がやってこようとは。 この調子で次には、こんなやつに悔しいでも感じちゃうとか言わされたりビクビクッさせられたり極とかハードとかされんのは絶対ごめんだ。 「らえ……っう、らめら、って」 フルマラソン走り終わってぶっ倒れる選手みたいな呼吸、苦しくてそろそろお花畑が見えそうだ。 ぐぷぐぷ泡立つような音が下半身から響いて思考を溶かしていく。 繰り返される律動の間隔が狭まってきている。 古泉が乳首を触りながら耳元で囁く。 「ね……あなた、今日、危険日なんですよ」 知ってました? って、俺は今まで危険日を把握する必要なんてなかったから知るもんか。 「このまま、中に出したら……さて、どうなるでしょう?」 溶かされていた思考が一気に形を取り戻した。 危険日。 危険日って、子供ができやすい日ってことだよな? 子供って受精したらできるんだよな? 受精って、精液を中に出して……。 理解とともに血の気が引いていく。 もちろん古泉はコンドームなんてつけてない、生だ。 このまま、中に出したら――――出されたら、妊娠しちゃうかもしれないってことで。 「ひっ……やぁ、あ、や、やああ! はなせ、はなし」 嫌だ、怖い怖い怖い!! 力なんてほとんど入らなかったが、それでも精一杯暴れたつもりだ。 けど、やっぱりどうしたって古泉の力にはかなわなくて、逃げられないようにがっちりと捕まえられ、揺さぶられるがままになる。 「やだ、やだぁあ、うっく、うっ、やああ」 まだ高校生なのに。 人を好きになって、彼氏彼女になって、デートしたりキスしたり、愛情を深めていって、いつかは身体を重ねて、結婚して。 そんな風に大好きな人と進んでいくんだと信じ込んでた。 全部すっ飛ばして、無理矢理犯されて妊娠なんて、夢にも思わなかったし、ありえないことだったはずだ。 ひどすぎる。なんで俺がこんな目にあわなくちゃいけないんだ。 急き立てられて、絶頂まで間もないことを悟る。 たぶん古泉はそのとき一緒に行く気なんだ。 俺はどうしたら、わからないよ、怖い。 現実感を帯びた不安が襲ってきて、涙が溢れて止まらない。 中に入っている古泉の熱さに、そこから絶望が広がっていくような錯覚を覚える。 しっかり埋められていて、出て行かない。 逃げようとしても逃げられない。抜けない。 唇が、耳たぶを柔らかく食む。 「んっ……」 「大丈夫ですよ」 古泉の片手が下腹部に伸びる。 「……僕とあなたの子供なら、きっと可愛いですから」 俺は目を見開いて、きわから涙が零れ落ちるのを感じた。 ぬるり、と指がクリトリスを摘まんで滑った。 ぐっとつま先が丸まる。 「や――――ぁああああ……っ!!」 「……んぅ……っ」 古泉のどこか恍惚とした呻き声が聞こえ、体内で脈動するものと、何かが溢れるような感覚が、俺の心を粉々に砕いた。 気を失っていた。 どのくらい時間が経過したのかわからないが、古泉がまだ入れられたままだったから、そう長い間じゃなさそうだ。 真上に見える古泉の顔は満足げに微笑んでいて、すごく優しい顔で、なのに俺は泣けて仕方なかった。 顔がたちまち滲んでぼやける。 繋がったままの下半身が、しゃくりあげるのにあわせて揺れる。 ずいぶん体力を消耗してしまっていて、指一本動かすのすら億劫だ。 古泉がその手を取って重ね、指と指を絡めてきても振り払えない。 「楽しみですね、できてるか、できてないか、どっちだと思います?」 「……!!」 かちりと歯が鳴った。嫌だ考えたくない、こんな、 「お、前……、こんな、ことして」 俺の言葉を聴く古泉の、手を握りこむ力が強くなる。 「もし、俺が、ハルヒ、に、言ったら……」 「――――言いませんよ」 指先にキスをされた。 「言えません。そんなことをしたら僕はきっと死ぬか、世界が崩壊する。あなたは僕を殺すことも、世界を崩壊させることもよしとしないでしょう」 断定的な口調で古泉は言った。 卑怯者。 確かに俺は、古泉を許すつもりはないが、だからといって殺せない。 それに世界が崩壊するなんてあってはならないことだ。 古泉は全部わかってて、俺をレイプしたんだ。 「あなたは涼宮さんに、少し前から僕と付き合っているとだけ言えばいい。愛し合う二人が身体を重ねるのは、なんら不自然ではありませんよ。時には若気の至りで避妊がおろそかになることもあるでしょう。その結果、子供ができてしまうなんてこともね」 古泉の言葉が毒みたいに浸透していく。 「たとえ親や友人に見離されても、世間がなんと言おうと、気にする必要はありません。僕がいますから」 そっと髪をなで、涙の伝う頬をなで、息をする唇に触れる。 「ああ、やっとあなたを手に入れた」 唇が重なる。 やがて古泉が身体を起こし、性器がようやく引き抜かれ、足の間を伝う液体に俺は泣くことしかできなかった。 「今回できなくても、またいくらでも注いであげますからね」
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ぶえっくしょい!!!と、ものすごい声。 古泉のくしゃみだ。 なんともオッサンくさいこれを聞けば、 古泉に夢を持っている女子連は一発で退いてしまいそうだ。 ずずっと、俺が目の前にいるにも関わらず、 古泉が大きな音で鼻をすすった。 でも。 俺は平気。 むしろ古泉がこんなにも素の部分を さらけ出してくれているのが嬉しい。 「吸ってやろうか?」 鼻、と古泉の鼻先を指さし、俺。 結構です、と冷たい返事。 古泉はティシューの箱へと手を伸ばし これまた大きな音を立てて鼻をかんだ。 ぽいと投げたティシューの屑がゴミ箱から ずいぶんと離れた場所に落ち、 古泉がそれを拾おうと立ち上がった。 が、俺はそれを奴の腕に抱きつくことで阻止した。 「もっかいしようぜ」 「嫌ですよ。寒い。鼻水つけますよ」 そもそも誰のせいで鼻を垂らしていると思っているんですか、 と、古泉がぶつくさ言うのを無視して、 俺は奴の腕へと口吻を落としていく。 困ったように笑い、古泉は軽く俺を押し退けようとするが、 そんな力、俺をはね除けるには至らない。 「もう、服着ましょうよ」 「やだ、もっかいする」 なんだか、すごく、俺は、否、俺が、 古泉のことを好きなんだということをわかってもらいたくて、 面倒くさそうに俺をあしらう今の古泉のその様さえ、 俺はすごく好きなんだぞと、そう、言いたくて。 でも、うまい言葉が見つからずただ、抱きしめて。 先ほど随分と弛め、奴が嫌がるのも無視して 俺の体液を放出したそこへと、指を這わせた。 「あっ!ちょっと!!!」 古泉を四つん這いにさせ、腰を抱きかかえながら 空いた手で古泉のそこを探る。 「やっ・・・めなさ・・・、クソッ!」 癖だと言った敬語が崩れ始め、 まるで自分自身に浴びせるような罵りの言葉を古泉は吐いた。 反った背中に舌を這わせる。 く、と古泉の中の指を曲げれば開きかけた唇を噛んで、 古泉は俺を恨めしそうに、けれど潤んだ瞳で俺を睨み付けた。 いくら俺を睨み付けたとしても、 潤んだ瞳のそれは扇情的でしかないことを 古泉はわかっていないのだろう。 ぐちゅり、先ほど俺が放った残滓が 指を動かすたびにいやらしい音を立てる。 数度繰り返せば古泉の白い太ももを 精液がどろりと伝っていった。 本当に、と切なげに古泉。 「止めてください」 何言ってんだよ。気持ちいいだろ、お前も。 「・・・トイレに行きたいんです」 「何?おしっこ?うんち?」 態と子供っぽい言葉で聞いてやる。 「おし・・・ううん、小の方です」 言い直し、古泉は俺から逃れようと体を動かした。 それを俺は止めなかった。 古泉は体を穿っていた異物を取り出して あからさまにほっとした様子を見せている。 そんな古泉へ畳みかけるように、俺。 「いいぜ。おしっこ、すれば?俺、飲んでやるから」 「・・・はぁ?」 「んだよ。したいんだろ?我慢すんな」 きゅ、と古泉の中心を握り、見せつけるように舌を舐める。 「・・・っ!」 驚いた、古泉の顔。 それを上目遣いに確認しながら、俺は唇を古泉のそれへと寄せ、咥えた。 「ちょ・・・!あの!聞いていましたか僕の話?」 馬鹿な奴め。聞いていたからこうしているんだろうが。 俺は奴を咥えたまま『早く出せよ』と頷いた。 「・・・この変態め」 古泉が口の中でぼやく。 本人的にはただの呟き。 けれど二人だけの部屋。俺に聞こえないはずがない。 何とでも言えばいい。 俺はお前の全部。身体から出るもの全て、 受け止めてやる。受け止めてやりたいんだ。 そういう気持ちでいることが『変態』ならば、 甘んじて俺はその言葉を受けよう。 だから、ほら。出していいぞ。 促すように、俺は口に含んだ古泉の先端。 穴の先をぐりぐりと舌先で掻き開くよう蠢かせた。 ずくり、質量を増す古泉のそれ。 ・・・そういう意味じゃなかったのだが。 いや、大きくなったのは嬉しいけれど。 大きくなっちまったらおしっこ、出ないだろ? 舐っていた唇を離し、俺。 「出ないのか」 押し黙る古泉。俺を睨んでいる。 「出ないなら、また入れたい」 「・・・出ます、けど」 「けど、なんだ」 「そうやってしゃぶられてたら、出るものもでません!」 離れてください、と古泉は俺の頭を押し退けた。 「じゃあ、しゃぶってなけりゃお前はここで、出すんだな?」 やけのやっぱち。古泉の言葉はまさに売り言葉に買い言葉。 「出しますとも。だから離れてください」 立ち上がり固くなったそれに指を添えて、古泉は放尿のポーズ。 「・・・出すんですからね。止めても無駄ですからね」 どうぞどうぞ。 俺は顎先で先を促した。 暫くは、ただただ古泉を見上げていた。 古泉は俺から視線を外し、尿を出すことに専念しているようだ。 と、 ぱた、ぱたた・・・。 床に小さな雫が、垂れる。 それは段々勢いを増し、遂にはじょろじょろと放物線を描き 床を汚していった。 排尿の開放感に気の抜けた古泉の、顔。 それを見上げながら俺はにんまり、笑った。 トイレでもなく、こんな室内で排泄行為をする 古泉を見ることが出来るなんてつきあい始めの頃は思いもよらなかった。 否、妄想は、した。 俺の前で恥ずかしいことをする古泉をそれはもう色々と、だ。 勿論その妄想の中には俺の目の前で排泄する古泉の姿、 というものもありそれを妄想して俺はオナニーをしていたわけだが、 今のこの、古泉の姿は現実だ。 現実が妄想に寄り添うことなんてそうそうあるわけがない。 もったいない。 そう、思って。 思うと同時に、俺は随分と溜まっていたのだろう 未だ放出を続ける古泉のそれを、身体が汚れるのもかまわず口に含んだ。 「え!え?な・・・何やってるんですか!ちょっと!」 尿はすぐには止まらない。 俺の口に入っても、古泉の排泄は止まらなかった。 苦い味が口内に広がる。 古泉の尿は、俺の嚥下するペース以上に量が多く、 飲み下せなかった液体が俺の唇から顎、 そして胸から下半身へと伝っていった。 馬鹿、変態、と古泉が泣きそうになりながら呟いている。 ぶるりと身体を震わせて、古泉の尿が漸く止まった。 俺は最後の最後までしゃぶってやろうとそれを吸い上げる。 そして、態とらしく喉を鳴らし、飲み下した。 濡れた顎先をぬぐい、俺は胸を張って古泉に問う。 「何か言いたいことは?」 「・・・ど変態」
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キョン「……おい古泉。俺の気のせいかもしれんが、何かお前背が縮んでないか?」 古泉「……………え?…いえ、そんな事は?」 キョン「そうか」 次の日 キョン「おい古泉…」 古泉「何も言わないでください。目の錯覚です!目の錯覚!」 キョン「顔が近い!そんな力説しながら声を張り上げんでも聞こえる!」 古泉「す、すみません。動揺してしまって……」 5日後 キョン「古泉…どうやら言い逃れはできないくらいに縮んだようだな」 古泉「うっうっ…何でこんなことに…。これも涼宮さんの力なんでしょうか…?」(めそめそ) キョン「さあな。神のみぞ知るってとこだ。…それはそうと…」 古泉「?」 (カチャカチャカチャ…ジーーッ……) 古泉「!!??ちょっ、ジッパー下ろさないでください!ズボン下ろさないでえぇぇ!!///」 キョン「…………………」(股間見つめ) 古泉「………………うぅ…」(不安げにキョンを見上げる) キョン「………よしっ!」 古泉「何が『よしっ』なんですかぁ!どうせポークビッツですよ! 仕方ないじゃないですか、背が縮んだんですから!うあぁぁぁん!」 キョン「ま、まだ何も言ってないだろうが;何だ、男はアレの大きさだけじゃないぞ」 キョン「とりあえず落ち着け。騒いでも何も解決しないからな。 ハルヒは今日は都合よくココへは来ないらしいし、朝比奈さんも用事で 来れないらしい。ココにいるのは俺とお前、そして長門だ。よかったな。 とりあえずオセロでもするか、な?」 古泉「………ふも…(何故だかキョン君がいつもと違って優しいです…)」 古泉「ぅ……手が届かないです…」 キョン「仕方ないな。おい、俺の膝に座れ。それなら届くだろ?」 古泉「いいんですか?それならお言葉に甘えまして…… (やっぱり優しいです。どうしたんでしょう?)」 キョン「(今の古泉見てるとアイツ(妹)の小さい頃思い出すな…)」 古泉「よいしょ……」 キョン「………」(後ろからそっとオセロ盤を少しだけ遠ざける」 古泉「あれ?よいしょ…っ…」(腕を伸ばす) キョン「ww」(更に遠ざける) 古泉「・゚・(つД`)・゚・ 」
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閉鎖空間の雰囲気は嫌いではない。 だが音が無さ過ぎて、長時間入ると気が変になりそうだと仲間が言っていた。 古泉は灰色に染まった世界に入るとすぐ、力を放出する。 感覚を体内に集中し、光をイメージする事によって自らを赤い光の塊に変える。 そのまま歩道から空へと浮かび上がり、旋回する。戦いと破壊の音を頼りに戦闘現場に向かった。 すぐに灰色の空を飛び交う仲間を発見する。 「遅れて申し訳ありませ…?」 だがそこにいつもの神人の姿は無かった。 仲間の一つが古泉の方に旋回し、真上で停止する。 「古泉か?」 「ええ…戦闘対象が見当たりませんが…?」 「非常事態だ、先程、神人の姿が変化した。今までの戦闘ケースに無いパターンだ。 相手の声は緊迫していた。もちろん彼(彼女かもしれない)も赤玉と変化しており、 顔はわからない。元より戦闘仲間を顔を全て知らされている訳でもなく、 実質個人情報は名前だけだった。それは機関によるクーデター対処だと古泉は予想している。 だが、4年間の戦闘によるチームワークは伊達ではない。 「…ではすぐに本部に連絡を。」 「無駄だ。」 「何故です?」 ここから出て連絡するだけの事、何ら難しい事ではない。 「出られないからだ。」 「…なっ?!」 流石に古泉は絶句した。出られない、それは非常事態どころではない。 慌てて古泉は旋回し、閉鎖空間の狭間へと身体をぶつけた。 「くっ…!そ、そんな…?」 見えない壁はまるでシリコン素材のように古泉を跳ね返し、道路に身体を打ちつけた。 その反動で人型に戻った古泉は呆然と壁を見上げる。 「どういう…事ですか…?」 追って来た赤玉を振り返る。 「そういう事だ、全員失敗している。君も例外ではないようだな。」 ふと遠くの空で、一つの赤玉が高速で無限の形を飛行しているのが見える。 「…集合の合図だ、急げ。」 「…!」 古泉はすぐに身体を変化させ、赤い光の線となった。 「点呼!」 「1!」「2!」「3!」…と空中で点呼が終わり、全員集まった事を確認する。 「状況を整理する。」 そこで集まった情報を全て聞き、古泉は愕然となった。 閉鎖空間から出られない、すなわち存在の危機、情報連絡の不通を意味する。 また、神人の変化についても聞いた。 「神人はほぼ20分程前、人型を放棄している。理由は不明。」 「しかし神人を倒せば元の世界に戻れるのでは?」 「先程攻撃を皆で加えたのですが…あれでは攻撃も意味を成しません。」 「神人の形態はゼリー状態だ。しかも攻撃出来る隙も無く 無数の手が攻撃して来る…お手上げだ。」 「まるで無数の蛇の塊みたいな…。」 そんなまさか、と古泉が小さく声を上げる。 神人がそんな姿になった事など今まで一度もない。 「今まで…『彼女』の中の常識が潜在意識で働き、人型を保っていたハズです。」 「そう、しかし何かが『彼女』に影響したと思われる。」 覚えが無いか?と聞かれ、古泉は小さくいいえと答えた。本当に覚えが無い。 今日のSOS団に何の変化も無かったはずなのだが。 話し合いも前に進まないまま、情報交換が進む。 「きゃあああ!!」 突然、遥か下の地面から無数の腕が獲物を狙うタコの様に広がった。 「散れ!」 「うわああ!」 各々が叫びながら一瞬混乱を極めた。 古泉は必死でその包囲網の隙を見つけ、無数の腕の包囲網を逃れる。 旋回飛行は得意だ、仲間にも褒められた事がある。 「きゃああああ!」 「ひぃぃぃぃ!!」 安全と確認出来る場所まで飛び、振り向けば、二つの赤玉が捕らえられて 地面に吸い込まれた。 「しまった!捕まったのは誰だ?!」 「あの声は――さんと――だと思われます。」 裏返った声に、古泉は緊迫した声で、しかし冷静を保ちながら答えた。 難を逃れた仲間が警戒しながら戦闘態勢のフォーメーションを組む。 「救出しなければ…戦闘形態C-2!作戦TXで応戦する!」 「波状攻撃ですね。」 「チームABとCは弾丸になるのではなくナイフだ、神人の手を出来るだけ 切り裂く事に集中。波状攻撃を仕掛ける。」 「チームDは二人の救出。そのスピードをいかしてくれ。」 「「了解。」」 古泉はチームDだった。と言っても二人だけ。 スピードと高い飛行技術を得意とするタッグだ。 「GO!」の合図で、全部隊が地上へと急降下した。 その神人の全貌が見えるにつれ、古泉に恐怖の意識が少しずつ芽生える。 まるでカエルの卵の様に、半透明に光る腕、腕、腕…絡み合い蠢く。 その一本一本の先は手の様に5本の指があった。 本体は見えない、否もしかしたら本体など無いのかもしれない。 それは一本一本が別の生き物の様に蠢いていた。 信号に絡まり、撫で回し、自販機を締め上げ、大きな十字路の交差点を埋め尽くす。 「二人はどこに…?」 すでに攻撃が始まっている。大抵の腕は攻撃をして来る赤玉を意識し、 古泉達には攻撃は手薄だ。 「お、おい…あそこだ古泉…!電柱の…!」 動揺している仲間の声を聞いて慌てて確認する。 「…っ?!な、なんて事を…!!」 捕らえられた二人は人型に戻っており、その肢体に腕が絡みつき、服は破かれ、 ほぼ裸体をさらしていた。 一人は20代後半と思われる、女性。もう一人は古泉より幼いかもしれない…少年だ。 古泉は身体がカッと熱くなるのを感じた。 何故なら女性はその足を大きく広げられ、空に向かって女性器をさらけ出している。 そしてその無数の腕が女性に容赦無く性的な攻撃を加えていたのだ。 少年はうつ伏せにされながら、同じく腕に固定され、そのアナルに 何か蠢くものが突き刺さっていた。 「な…なっ…。」 流石に古泉は思考回路が真っ白になるのを感じた。 これは何だ。先程まで居た学校の日常とあまりにかけ離れている。 ダンテのように地獄に来てしまったのか。 「ぼうっとするな古泉っ!」 仲間の声に我に帰る。迫り来る蛇の様な腕を何とかかわした。 向こうの方で悲鳴がする。ああ、誰か捕らえられたようだ。 ふと見れば腕では無い、生殖器の様な形をした長いモノが、女性の中に入っていく所だった。 「駄目…駄目です!」 止めなければ。 女性にあんな惨い仕打ちをしてはいけない。いけないんだ…涼宮さん。 貴方はそんな人じゃない。古泉はその女性に向かって急降下した。 「無茶だ古泉!」その声は遠くに聞こえた。 そのまま急降下し、襲って来る腕を螺旋旋回で避け、彼女の元へつく瞬間に 光りを鋭くさせ、彼女に纏わりつく神人を切り捨てた。 自由になった女性はどうやら放心しているらしい、どうやら 「嫌」とか「助けて」と呟いているようだ。 古泉は瞬時に人型に戻り、女性を抱きしめ、また赤玉に変化しようと 身体を光らせ空中に飛び立ったその時。 「ぐっ!」 背後から首に腕がからみついた。 「古泉っ!」 渾身の力で女性を赤玉に変化させ、仲間の声の方に飛ばす。 その直後、古泉を襲ったのは神人の手によるこめかみへの張り手。 「…っ…!」 脳震盪を起こし、身体の力が抜ける。古泉は無数の腕に絡め取られた。 神人の腕のようなものはひんやりと冷たく、ヌルヌルと粘膜に覆われている。 「っ…!」 古泉が慌てて力を発動し、力を集中させようとするがその前に細い蛇の様な腕が頬を叩いた。 手足を拘束し、空中でもがく古泉に何度も打撃をくらわせる。 「ぐっ…くぅっ…!」 何度か往復でビンタをくらい、古泉はぐったりと力を落とした。 そのままゆっくりと蠢く蛇の大群の様な神人の上に降ろされる。 古泉はぼうっと灰色の空を見上げた。空に無数の腕が伸びる様はある意味とても神秘的だった。 「ひっ…?」 制服の中に襟首から入り込む、筆記用具くらいの細い手に意識が戻された。 何本も入り込み、肌の上を蠢いている。瞬時に先程の捉えられた二人を思い出す。 「い、嫌だ…嫌だっ!」 あんな風にされるのかと思うと底知れぬ恐怖がわきあがってきた。 初めて神人と戦ったあの時から、もう怖いと思う事などあるまいと思っていたのに、 この異質な恐怖は止まらない。もう超能力を使おうという余裕も無く、ただ力をこめて暴れた。 しかし自分の腕より少し太い神人の腕が…否、触手が古泉の手を絡め取り、 万歳をさせるように固定させている。 足は先程の女性のようにカエルの様に曲げられ、強引に開かされていた。 「やめっ…」 布のちぎれる嫌な音を立てて制服が内側から引き裂かれる。身につけていた全ての衣服が 一瞬にしてただのボロ布と化し、下へと落ちていった。 空には誰も仲間が居ない。あの女性はどうなっただろうか、仲間は皆捕まったのだろうか? 聞こえるのは破壊の音とズルズルという触手の蠢く音、そして仲間の快楽と恐怖に染まった悲鳴。 助けて、助けて下さい。と叫ぼうにも誰も相手が居ない。絵に描いたような地獄だった。 「…っ…ふっ…」 細い触手が脇腹をなぞり、胸をかすめ、背筋をなぞる。足の付け根にそろそろと這っていく。 「やっ…あぁっ!」 何の前触れもなく、素早い動きで細い触手がペニスに絡みつき、尿道に丸い指の様な先を押し付けた。 それを合図にしたかのように胸のあたりを這っていた触手が乳首をぐりぐりと押しつぶす。 さらに尿道に当てられた触手がぐりぐりと鈴口をなでまわし始めた。 「あ‘ぁっ!ひゃっ…あ‘っ!」 びくびくと勝手に身体が跳ねる。あまりの刺激に生理的な涙があふれ、 ヨダレが伝うのも気付かずに嬌声とは程遠い悲鳴を上げ続けた。 触手は開いた口腔内にも潜り込み、歯列をなぞる。 「やっ…けてっ…ひぃやっ…いらいっ…!」 尿道への刺激は強すぎて痛みを感じる。 必死で助けを求めるが、誰に対して助けを求めているのか全くわからなかった。 だって誰も自分を助けてくれる者など居ないのだ。機関もSOS団の誰も、 古泉がこのような事態に陥っている事を知らない。 細い触手がアナルをつつくのを感じる。そのまま、ずるりと入り込んで来た。 「ひっ…ひぃっ…」 中がきついのか、触手は魚のように体を捻じ曲げながら入って来る。 恐怖で涙がぼろぼろと零れたが、それが誰かに訴えかける事もない。 助けて助けて助けて助けて!だれか!ダレカ! 頭の中での悲鳴は誰にも届かない。目の前に広がるのはただ灰色の空だけだった。 「ひっ…あっ…」 今頃みんなどうしているかな?彼はもう帰宅して妹さんと夕食の準備をしてるんでしょう。 彼女は未来に報告に行っているかな?長門さんは本を読んで過ごすのでしょうか。 涼宮さんは…。 「うっあ…っ!」 中で蠢いていた触手がある箇所をなぞった。そのとたんに身体が大きく跳ねる。 気がつけば古泉のペニスは立ち上がり、硬くなっていた。 「やっやだっ…ぅあああ!」 触手がそこを何度も擦る。身体をよじるが、全く意味を成さなかった。 身体を這い回る触手は今や意図して古泉を強制的に追い詰める。尿道をつつく触手、 乳首を遊ぶように震わせる触手、脇を撫でる触手…。 「あっあっ…っ!」 古泉はあっけなくイッてしまった。だが触手はお構いなしに暴行を続ける。 達して余計に敏感になった身体にさらに攻撃を加えてきた。 睾丸に細い触手を絡め、揉みし抱く。アナルにはさらに触手が増やされた。 「っ…ひっ…く…」 ひきつけを起こした様な声が出て、身体が痙攣する。 「…け、て…た…けぇ…」 さらに細い触手が目の前を通った気がした。 イキ続ける尿道に、ソレはつぷり、と差し込まれた。 「 !!」 助けて。助けてください。このままこの閉鎖空間は広がり、世界が終わる。再構築される。 そんなの酷すぎる。まだやりたい事がいっぱいある。 普通の女の子とデートとかしてみたい。友達と殴り合ってケンカとかしてみたい。 徹夜でツーリングとか、皆でバーベキューとか、プロレス見に行きたいし、 明日のサッカーの試合見たい。もうすぐ出来るラーメン屋、彼と行くって約束した。 皆のマフラー編んでくれるって朝比奈さんが言ってた。 長門さんが喜びそうな本見つけたんだ、買おうと思って忘れてた。 涼宮さん…たくさんの楽しい事、彼女にありがとうって言ってない。 突然、空が大きくひび割れた。 「おい古泉、お前顔色悪いぞ。」 「そうですか?」 「別に構わんが、突然倒れたりするなよ、迷惑だ。」 部室は夕日が入り込み、オレンジに染まっていた。ハルヒ達はどうやら使っている化粧水とやらの話で盛り上がっている。主にハルヒだけだったが。古泉は俺にこっそりと彼に耳打ちする。 「実はここの所閉鎖空間と共に、僕達に敵対心を持つ組織が絡みましてね…。」 近寄るな、耳元で話すな、セクハラする変態上司かお前は。 「で?やっぱりあの胸糞悪い場所でドンパチやってたのか?」 思い出すのも嫌なあの世界で、どうせこいつはあの変態臭い能力で飛び回っていたんだろう。楽しそうだ。目の前のにやけ面がさらに歯を見せて笑いやがった。 「そうだったら面白いかもしれませんが、残念ながら。」 もっと複雑なんですよ、と意味深に窓を見やがった。何と様になる姿だろうか吐き気がする。 「そう言えば、昨日ハルヒに電話したんだがな。」 こういう時はヤツが独壇場の演説を始める前に別の話題をふるに限る。と、にやけ面が一瞬真面目な顔になった気がした。 「いつです?」 「は?」 「いつですか?電話したのは。」 「えっと…8時ごろだったか。」 「その時涼宮さんに妙な変化はありませんでしたか?」 こいつは何を言い出すんだ。まったく一体どの藪をつついたら蛇が出てこないのかね。 「えっと…ああ、確か変な事言ってたな。」 『ちょっとキョン!聞いてよ!何か私宛に妙な荷物が届いててね!中身何だと思う?!』 『あ?つかそんなもの中身を確認せず開けるなよ…。』 『バカキョン!どこから不思議なものが出るかわからないじゃない!』 『で?何だったんだ?不幸の手紙か?』 『それが、エロ本なの!エロ本!しかも触手?っての?マニアックな感じの。』 『はぁ?誰からだようらやま…や、何でも無い。で、読んだのか?』 『よ、読んでないわよ!!読んでないからねっ!!あんっな恥ずかしいもの!捨ててやるんだから!はいっ捨てた!!聞こえた?!ゴミバコの音聞こえた?!』 『はいはい聞こえた、聞こえました。』 その会話を古泉に話してやると、ハンサム少年は笑顔のまま思慮深げにするという芸当をお返しに見せてくれた。 「なるほど…。」 「は?」 「それは多分僕達に敵対する組織の仕業です。」 「はぁっ?何の為に?」 「…ちょっとした嫌がらせですよ。困ったものです…。」 古泉の話によれば、ハルヒが羞恥心を覚えながらそれを読んだ為閉鎖空間が生まれ、さらにその誰にも知られたくないという羞恥心が閉鎖空間の中に古泉達を閉じ込めたそうだ。 中の神人はすぐに倒せたが、出られなくて困っていると、ちょうど8時ごろ、勝手に閉鎖空間が消滅したらしい。俺が電話をした時間だ。 「いやあ、流石にひやっとしましたよ。助かりました。」 「一生閉じ込められてろ。」 酷いですよ、と笑うハンサム野郎を無視して、俺は朝比奈さんに笑顔を向けた。
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「38.2℃か……座薬を使うには少し早いか」 汗みずくで布団に寝転がる古泉を眺めつつ言う。 高熱の為に顔は赤く、目は潤み、忙しない息は少々苦しそうだった。 「早く、服、戻して下さい……」 動くのはだるいのか、力なく身を投げたままだが、口はどうやら元気なようだ。 「何だ、寒いのか?」 「……そういうんじゃなくて……」 もぞもぞと布団の上で古泉は下半身に手を伸ばした。 言い遅れたが、先程の検温の為に下着ごとズボンを引き下ろしたままだ。 何故体温を測るのに下を脱がす必要があるのかって? そりゃ勿論、直腸検温をしたからに他ならない。 小さく悲鳴を漏らしながら、水銀式体温計を突き刺される古泉は なかなかそそるものが……っと失礼、なかなか気の毒だった。 風邪って大変だよな、うん。 「いい加減服を戻して欲しいんですが……」 寝巻きの上着の裾を掴んで腰を隠しながら 古泉が恨みがましい目で見上げてくる。 さっきまで体温計に感じてたのにな。 「なっ……感じてません!」 そういう事にしておいてやろうか。 ところで古泉、どうせ脱いだのなら、ついでにトイレ行かないか。 「え……、あ、はい。そうですね……」 よろよろと身を起こそうとするのを軽く手で制して。 不思議そうな顔をする古泉に俺は言ってやる。 「ああ、起きるのも辛そうだよな。お前寝てて良いから。 尿瓶とカテーテル、どっちが良い?」 「はぁぁ!?」 一体何を言い出すのかと古泉が驚きの声を上げた。 結構元気じゃねぇか。だが、俺はこれでも有言実行の男なんだ。 「ちょ……何言ってんですか、幾らなんでも、それは……」 まぁまぁまぁ。良いだろやってみたいんだよ。 一層顔を赤らめて、ばたばたともがく古泉を宥めながら 俺はどうやってこの提案を押し通すかを考え続けるのだった。
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みくるの着替えだとかポロリを間違って目撃 ガチャ…… 古泉「すみません。遅くなり……」 古泉・みくる「!!!」 みくる「ひゃ「きゃああああああぁぁぁぁ!!??」 ハルヒ・みくる「っっ!!??」 古泉「ごめんなさいごめんなさい。見る気はなかったんです~!!」 ガチャガチャバタン!!(慌てて部室のドアを閉めて逃げ出す) みくる「……叫ぶタイミングを逃しちゃいましたぁ…。」 ハルヒ「というか…今の古泉くんの声どこから出たのかしら…。」 長門「………(ユニーク)」 キョン「……(何だよあの反応。不本意だが可愛いな。忌々しい)」
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俺は今昼食を摂っている。 目の前には古泉が居て、古泉が作ってきた手製の弁当が俺の膝の上にある。 「おいしいですか?」 俺が箸を口へと運ぶ度に、にこにこと笑みを浮かべる古泉の指先には小さく絆創膏が巻かれている。 今日はこれだけで止められたんだなと、その指を見て僅かに安堵した。 「あなたが……僕を食べてくれて嬉しいです」 うっとりと夢見るような眼差しで、咀嚼し続ける俺の口元を眺める古泉。 今食べている弁当に、そこまでの違和感は無かった。 食材の味を損なわずに混ぜるのが上手くなったものだ。 不快な歯ざわりも特に無い。今日は何を混ぜてあるのだろう。 「指、見せてみろ」 一度気になり始めると、俺も自制が効かない。 有無を言わせず俺は古泉の手を取り、絆創膏を剥がした。 そこは肉が削られている事もなく、鋭い刃物による切り傷だけがあった。 今朝調理の際に切ったのだろう。 俺が指先に力を込めれば、開いた傷口からじわりと血が滲み始めた。 やがてそれは、古泉の細く長い指を伝い降りていく。 その様をただ俺は眺めていた。 「……舐めてはくれないんですか?」 流れ行く血液を惜しいと思ったのだろうか。古泉が呟いた。 「既に弁当に入っているんだろう?」 俺が食べていたのは、古泉の血が混ざっているであろう弁当。 手違いで切ったと言う訳では無いはずだ。 当てられた事が嬉しいのか、古泉はふわりと笑う。 「はい。あまり固形物を混ぜると、味が悪くなりますしね」 固形物、か。 俺がそれも構わないと言えば、古泉は躊躇う事もなく自らの体を傷つけるのだろう。 俺に取り込まれる事を喜ぶ性癖が古泉にはあった。 古泉の愛情表現が歪んでいるのは、とっくに解っている。 他人の目がある日中にこの有様だ。 夜になり、古泉と過ごす時は更に色々な事を要求される。 食われるだけでなく、俺から与えられる苦痛も嬉しいのだそうだ。 俺にその感覚は理解出来そうに無い。 でも古泉がそれを望むのだから。 そっと古泉の指に舌を這わせ血を舐め取ると、目を細めた古泉の唇から小さな吐息が漏れた。
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あの日古泉の身に起こった事は、共に居た涼宮以外は誰も知らない。 誰にも話していない。涼宮が他人に話す事も無いだろう。 今は不都合も生じては居るが、このまま二人だけの胸のうちに秘めておけば いずれ時間が解決するだろうと古泉は思っていた。 それなのに、何故こんな話を初対面のこの少年にしようと思ったのか 自分でも不思議ではあった。 異邦人が滞在するのは、僅かな期間に過ぎないと解っていたからだろうか。 その者が立ち去ってしまえば、何を言っても何をしても、それで終わりだから。 「無体……?」 ジョンが意表を突かれた顔で問い返す。 「平たく言えばレイプ紛いな事、でしょうか」 その言葉に驚いたのかジョンの手が緩む。その隙に古泉は身を離した。 「……お前が、…・された、のか?」 「ええ、僕が」 予想もしていなかったのだろう。ジョンは心底驚いた顔で古泉を見ていた。 男子トイレの空気は冷えていて、とても寒かった。 「詳しく聞きたいのならば、お話する事も出来ますが。意に沿わぬ性行為を強要されれば 以来他人への抵抗が強くなっても仕方ないでしょう? 自分で自分を慰める事も出来なくなれば、日々些細な事で催す事もあるでしょう」 古泉は他人事のように淡々と言葉を続ける。 「確かに人から掛け離れた異能の力があったなら、それで苦労する事も多いのでしょうね。 でも、そのような力があれば、自分が強ければ。他人に無理矢理体を開かれる事も 無いのではないかと。それを羨ましいと言っただけですよ」 涼宮に笑顔に関する思いは、この恋敵に明かすつもりは無かった。 「……ハルヒは知っているのか?」 静かに話を聞いていたジョンは暫くして顔を上げ、古泉にとって 一番聞かれたくない事を尋ねてきた。 古泉が口では答えずに眉を寄せたのを見て察したようで。 「すまん」 ジョンが項垂れて頭を下げる。 しかし、古泉は別に謝って欲しい訳でも無かった。 「誤解の無いように言いますが、涼宮さんは起きた事は知っていても それ以降の事は知ってはいません。単に僕が人嫌いになっただけですから。 他人との接触を嫌がるのも、涼宮さんには見せていませんし」 「徹底してるんだな」 「好きな人に情け無い所は見せたくないものでしょう?」 古泉の言葉にジョンが頷く。 「動機はえらく違うが、古泉は古泉だったな。やっぱ似てるよお前」 「どういう意味でしょうか」 「ハルヒの見てない所でしか、自分を出さない辺りがな」 そう言われても、古泉には意味が通じない。 自分を出していないつもりは無かった。ただ涼宮に笑っていて欲しいだけで。 自分一人の力では、涼宮を笑顔にさせる事は出来ないのかも知れないが。 古泉があの件を未だ引きずっていると知れば 涼宮の顔は笑うどころか曇ってしまうだろうから。 「なぁ。それ、治せないのか?」 思案顔だったジョンが、ふと思いついたように口を開いた。 「さぁ。試した事はまだありませんから。 元よりあまり人と接触する機会も無いと言うのも有りますが」 転校生である古泉は家族とは同居していなかった。 学校に友人は居るが、そこまで馴れ馴れしく触れ合う仲では無かったし 涼宮も自分から古泉に手を伸ばす性質でも無かった。 力で連れ回さずとも、古泉が自発的に後を追うせいかも知れないが。 「手を出してみろ。嫌なら離せば良いから」 何をする気かと訝しみながらも古泉は手を差し出した。 冷えた手にジョンの手が重なる。緊張か寒さか、少しだけ手が震えた。 「どうだ?」 「どう、と言われても……。正直全く嬉しくはありませんが。それより何故こんな事を」 「人と触れる度に体を硬くしてたら、幾ら何でもハルヒにバレるだろ。 嫌なのは解るが、少しでも慣らしていかないとマズイんじゃないか。 それに……お前には世話になったからな。俺の世界のお前だが。 俺の世界のお前もやっぱり常に笑ってはいるんだが、色々多忙でな。 普通の高校生してたら、きっと毎日へらへらしてるんだろうと思うんだ。 だから何の属性も無い普通のお前には、普通に笑っていて欲しい」 一応はジョンも言葉を選んでいるのだろう。何処かたどたどしい口調だった。 「それに、俺だって自分の役立たずっぷりは良く知ってるんだ。一般人だしな」 「僕から見れば、非日常の塊であるあなたが 一般人を語るとは、それこそ笑ってしまいますよ」 古泉は小さく笑う。 その苦笑ともつかない笑みを見て、ジョンは表情を和ませた。 「やっぱお前はツンツンしてるより、笑ってる方が見慣れてるな」 「これは苦笑いですが」 「それでもだ」 ジョンの手がぽんぽんと古泉の頭を撫でた。 子供をあやす様なそれの仕草に、古泉は不満げな表情を浮かべる。 「手はもう平気そうだな。じゃあこれは?」 そう言ってジョンは腕を上げた。引き寄せられる。 「流石に冷えてるな」 硬直する古泉の間近でジョンの声がした。 ジョンは何も考えてなさそうな顔で古泉の肩を抱いていた。 「な……っ。突然何をするんですか」 一瞬遅れて我に返った古泉が驚きに声を上げる。これは流石に近過ぎると思った。 「言っておくが他意は無いぞ。手の次ときたら、何処にすりゃ良いか解らんだろうが」 いちいち手から腕へと辿ってく方が気色悪い。そう言われ、古泉もそれには同意した。 「しかし、あなたの考えは読めませんね……。驚きました」 「俺だってこれだけ近いのは気持ち悪いが、これで少しでも治るなら安いもんだろ。 で、どうなんだ。耐えられない程に嫌か?」 問われて古泉は考える。確かに抵抗感が全く無いとは言えないが 不思議とどうして、我慢出来ない程に嫌では無かった。 「……やはりこの季節に薄着過ぎて寒いからでしょうか。 温かさを感じるとだけ言ってきます」 そうだった。本来人の肌は暖かいものなのだと古泉は思った。 そしてあの日。暴漢を追い払った涼宮は、こうやって古泉を 抱き寄せてくれたのではなかったか。 あの時の涼宮の温もりは、心身共に疲れ果てた身に安心感と 心地良さを与えてくれたはずだったのではないかと。 大丈夫そうだと判断したのだろう、ジョンの手が古泉の背中を撫でた。 それは先程と同じ、子供をあやすような軽いものだったが 少し気を緩めていた古泉の体に、別の衝動を湧き起こさせた。 そう、話に集中してすっかり失念していたが、 そもそもこの場所へ来た理由はなんだったのか。 「ぁ……」 撫でる手に小さく声が漏れた。 人と触れ合う嫌悪感が薄れてしまえば、長い事刺激を与えていない欲求不満の体は 軽い接触ですら、そちらの方向に受け取ってしまうもので。 治まっていた熱が再び頭をもたげたのだ。 「ちょ……ちょっと待って下さい」 急に様子の変わった古泉の顔をジョンが不思議そうに覗き込む。 その顔色を見て背中の手を止めた。 「……顔が赤いが、言っとくが俺はそういう趣味は無いからな」 「僕だって有りませんよ!」 ジョンの手が動揺して緩んだのを幸いと、古泉は慌てて身を離す。 古泉は体操着の上着の裾を引っ張るが、いかんせん短いのが難点だった。 「……そういえば、そういう理由でここ来たんだったな」 「……そういう事です」 服を着ているとは言え、こんな状態で立っているのが恥ずかしくて 古泉は近くの個室へと入り、鍵を掛けた。 「ええと……まぁ気にするな。男ならしょうがない」 個室の扉越しに微妙なフォローが入るが、古泉は羞恥に物も言えなかった。 「しかしそんなに勃ちやすいと苦労しないか?」 世間話でもするかのように、そんな話題を振って来るジョンに返す言葉が見当たらない。 放っておいてくれと言いたいが、一応は自分の身を慮っての事だから文句も言い辛い。 「……先程言ったでしょう。長い事自分で処理してないんですよ」 別に元からそこまで所構わず勃ってる訳では無いと言いたかった。 「ああ……それって大変じゃないか?」 「……大変ですよ」 何せ自慰をする気にはなれなくとも、体は健康なのだから。 「ついでにそっちも克服してみたらどうなんだ?」 扉を背に立つ古泉に、ジョンはとんでもない提案をしてくる。 「何がダメでそれが出来なくなったんだ?」 原因を突き止めようと言うのだろう。古泉も面と向かってならまず言えないが、 今は相手の顔が見えないのだ、少しなら心情を吐露する気になれた。 「……笑い声を、思い出すんです。……自分が凄く惨めで……汚らわしくて」 ぽつりぽつりと話し出した古泉に、ジョンの声が答える。 「それなら俺が何か適当に話していてやる。それなら思い出さないだろ? それにな、こういうのは汚らわしいもんじゃないだろうが。 男には必要なんだから、そこで負い目を感じてどうするんだ」 「それはそうですが……無茶言わないで下さい」 「今から治まるのを待つのと、さっさとするのと、どっちが早いんだ?」 そんな事言われても解る訳が無い。 長らくしていない分、きっと早いだろうとは思えるが。 ただ、ここに来てからそれなりの時間が経っているのは確かだった。 涼宮は二人を見失って苛立っているかも知れない。 これ以上悠長な事はしていられない。 「……」 古泉は無言で手を下腹部に伸ばした。体操着のウエストはゴムなので 下ろしても音がしないのが幸いではあった。そこに触れても今は怖く無かった。 「俺の世界での古泉はさ」 ひたすら沈黙を守る古泉を気遣ってか、扉越しにジョンが語り始めた。 「ああ見えて苦労性なんだぜ。確かに超能力者ではあるんだが それも特殊な限られた場所だけでさ。最早ハルヒの太鼓持ちって役割で。 機関だってハルヒを楽しませる為に一芝居を打つ程なんだ」 お前の知らない古泉はこういう奴なのだと語っていく。 遅れてきた転校生と過ごした一学年。 春が過ぎ夏になり、秋に越えて冬が来る。 「胡散臭いんだが、でも悪い奴じゃないんだ。非常識にどっぷり浸かりながら それでも日常の学生生活も楽しんでいるように見える。 だから、こっちのお前も毎日を楽しんでいて欲しいんだ」 一人語り続けるジョンの前で、個室の扉が開かれた。 「……そちらの僕とこちらの僕を同一視されても困りますが。 でも、近いうちに元の世界に戻れると良いですね」 「ああ、そうだな。ってお前、早くないか?」 予想よりも早く出てきた事を言っているのだろう。 そんなに早漏なのかと言外に問われているようで、古泉は誤解されぬように言った。 「あなたの話を聞いていたら、見事に萎えてしまいましたよ。 しかし大分時間をとられてしまいました。涼宮さんを探しましょう」 古泉が軽く笑みを浮かべれば、ジョンも安堵したように笑い返した。 ──そうしてジョン・スミスは古泉達の前から姿を消した。 古泉は考える。 ジョンと涼宮の言質から、三年前の出来事が重なっていた事は解っている。 それ以降のどこかで分かたれたのだろう。 喫茶店で話した際に、古泉は二つの解釈を出した。 一つはパラレルワールド間の移動、もう一つはジョンを残しての世界改変。 仮に改変だとするのなら、秋のあれは何故起きなければならなかったのか。 誰かが改変したとするのなら、それまでの人生はその誰かの設定した事となる。 幾らなんでもあの出来事は悪趣味過ぎやしないかと。 何よりも。ジョンが戻れば自分たちのいる現行の世界はどうなるのか。 ジョンと話しながら、内心気にはなっていた事ではあった。 しかし。ジョンが居なくなった今も、古泉たちの世界は健在だった。 それはつまり、仮定としていた解釈の前者の方、 パラレルワールドとの邂逅だったのだと考えられる。 そしてこの世界が、ここに居る人間が、ジョンの世界と対応しているとするのなら 今古泉たちが居る世界の何処かに、ジョンも居るに違いない。 出来ればもう一度会ってみたいと言うのが正直な所だった。 「そろそろ行くわよ、古泉くん!」 考えに耽っていた古泉に声が掛けられた。顔を上げる。 涼宮の満面の笑みがそこにあった。 「ふふ、今日は誰が最後かしらね!みくるちゃんかしら、有希かしら!」 以前よりも涼宮は楽しそうに笑うようになった。 それもそのはず。駅前の喫茶店を拠点としてSOS団を発足したのだ。 ジョンの受け売りではあったが、涼宮は4人での不思議探しを 明らかに楽しんでいた。 あとは、ジョンを探し出して入団させればそれで良い。 「最近は涼宮さんがとても楽しそうで喜ばしい限りですよ」 涼宮の笑顔を見るのは、古泉の何よりの喜びだ。 「そう?でも古泉くんも最近良くなったわ。まぁ元から良いけど。 そうね、笑顔が柔らかくなったの。男前度がアップね!ジョンも見たら驚くわよ!」 「それはありがとうございます」 古泉は笑う。 そのまま手を差し出せば、握り返してくる暖かな手があった。 涼宮と手を取り合い、待ち合わせの喫茶店へと向かう。 そこでは物静かで口下手な読書少女と、何処か抜けていて可愛らしい上級生が居て。 そんな日々は、古泉にとって確かに楽しいと言えた。
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ヤバイ。古泉ヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。 古泉一樹 まずやらしい。もうやらしいなんてもんじゃない。超やらしい。 やらしいとかっても 「グラドル一億人ぶんくらい?」 とか、もう、そういうレベルじゃない。 何しろ無限。なんか単位とか無いの。何Yとか何メガYとか超越してる。無限だし超やらしい。 しかもツンデレらしいよ。ヤバイよ、ツンデレだよ。 だって普通の男の子はツンデレじゃないじゃん。だってツンツンされてデレデレされたら困るじゃん。可愛くてツンデレとか困るっしょ。 ツンツンされて嫌われてるのかと思ってて、急にデレデレされたら泣くっしょ。 だから普通の男の子はツンデレしない。話のわかるヤツだ。 けど古泉はヤバイ。そんなの気にしない。ツンデレしまくり。ツンとデレの具合が最高。ヤバすぎ。 無限っていったけど、もしかしたら有限かもしんない。でも有限って事にすると 「じゃあ、古泉の魅力ってナニよ?」 って事になるし、それは言葉で表現しきれない。ヤバイ。言語では伝達しきれない。 あと使う赤玉が虚無。超強い。悟空の数で言うと一億人分?わかんない。ヤバイ。強すぎ。さすが虚無。怖い。 それに声優が小野大輔。エロ100%。ヤバイ。やらしい。鞭で叩かれたい。萌。 なんつっても古泉は俺の嫁。ツンデレとか平気だし。 他のやつらなんてツンデレとか上手く扱えないから嫌ってるけど、やっぱりやらしい、古泉だから許せる。 古泉は絶対俺の嫁。"ツン"と"デレ"両方好き。やらしい。ヤバイ。 とにかく貴様ら、古泉のヤバさをもっと知るべきだと思います。 そんなヤバイ古泉の奉仕係になった奴には嫉妬。超嫉妬。いつか必ず俺に回ってきます。がんばる。超がんばる。
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この作品は未完です。 ◇◇◇◇ 「ただいま戻りました。いい子にしてましたか?」 「あ…おかえり…」 鍵の開く音を聞いて俺は学校から帰ってきた古泉を玄関先で迎える。 俺は学校には行ってないし、家にも戻っていない。古泉のマンションで暮らしていた。 外出は許可されていないのでほとんど軟禁状態だ。 「今からちょっと出ますので支度してください」 「外出…どこに?」 俺の口ごたえに気を悪くしたのか古泉の顔から笑顔が消える。やばい、と脳より先に身体が感じる。 「ご、ごめんなさい、す、すぐ着替えてくるから、」 「急いでくださいね。外に車を待たせています」 すぐに謝ると古泉はいつもの笑顔を取り戻し、俺はほっと安堵の息を漏らした。着替えるために古泉を玄関に残し一人で部屋に戻る。 しかし車を待たせてるって…遠出するんだろうか。 いつもマンションにいるから外出することは珍しい。この前バイブを突っ込まれたまま市街を歩き回されたの以来だな。 …とにかく早く着替えを済ませて戻らねば。今日の古泉は何だかとても不機嫌でいらいらしているような感じがする。 いつもニヤケ顔でポーカーフェイスな古泉だが、一緒に暮らしていくうちに俺は少しずつこいつの分厚い仮面の下にある僅かな感情を理解できるようになった。 いや、被食動物が自らの危機を察知できる第六感みたいなものを獲得した…そういうものに近いのかもしれん。 「そういえば、貴女は機関に行くのは初めてですよね」 「機関?」 「今日は機関の方々に貴女を可愛がってもらいますから」 粗相のないようにお願いしますね、と響いた声に俺は恐怖で全身が粟立った。 機関の方々に可愛がってもらうって、俺が機関の奴らに回されちまうってことか? そんなのはごめんだ。断固拒否する!こればっかりは絶対にノーだ!! 今までいろいろ為すがままだったのは古泉だからであって、見ず知らずのオッサンたちに輪姦される筋合いもクソもあるか! 「どうかしました?」 「…」 頭の中では山のように拒否の言葉が浮かんでくるのに実際に口に出すことはできなかった。そうできないように調教されているのだから仕方ないのだろう。 思い通りに動いてくれない身体に悔しさが募っていく。ただ黙ってぷるぷると震えることしか出来ない。 ちくしょう、何でこんな身体になっちまったんだ。最初は普通に男女の健全なお付き合いをしていたはずなのに、いつからこんな惨事になってしまったんだろう。 古泉なしではいられない身体になってしまった。求めても求めても足りない。嫌われて素気なくされると死んでしまいそうだ。 だから、いくら脳が拒否しても古泉の命令ならば喜んで従ってしまうし、痛いのだって熱いのだって我慢してしまう。 「…いつまで着替えに時間をかけるつもりですか。急げと言ったでしょう」 古泉の声に苛立ちの色が見える。まずい、早くしないとまたおしおきされちまう。 震える手でなんとかボタンを掛けて玄関まで戻ると、古泉は腕組みをしてこちらを見ていた。 「ボタン、掛け違えていますよ」 「えっ?」 「まったく貴女は僕がいないと一人でお着替えも満足にできないんですね」 そう言って掛け違えたボタンを外していく。顔は笑っているのに全然声が笑っていない。 お前が機関に連れて行くとか、そういう怖いこと言うから怯えて動けないんだよ!と本来ならばそう言ってやりたいところだが、俺から出てくる言葉は 「ご…ごめん、次はちゃんとできるよう、がんばるから…」 情けなくて泣けてくるわ、本当に。 ◇◇◇◇ 目的地のホテルに着いて車を降りた瞬間、何とか今までごまかし続けていた恐怖がぶり返し冷や汗がどっと吹き出してきた。 膝ががくがくと震え、ついには立てなくなって無我夢中で古泉にしがみつく。 「…っ、怖い」 やっぱり嫌だ。今までだって嫌なこと痛いことたくさん我慢してきたけどこれは格が違う。 なぜ俺が見ず知らずの他人に回されなくてはいけないんだ。こいつだって俺が知らない奴らに輪姦されて悦ぶような女じゃないって分かっているだろう。 「い、いや、嫌だ!行きたくない!!」 「おやおや、貴女はいつからそんなわがままな子になってしまったのですか」 「怖い、絶対行きたくない…おねがい…」 古泉の目の色が変わっていく。獲物を狙う猛禽類のような目だ。 あぁ、俺は恐怖で肝心なことを忘れていたのだ。こいつは俺が嫌がることをするのが大好きで、辛くてとても我慢できなくて泣いてしまうまで責め立てるのに全力を注ぐ。 せっかく俺が勇気を振り絞って古泉に拒否の言葉を掛けたことは全くの逆効果なのだ。 嫌だ嫌だとどんなに抵抗したって止めるどころかさらにエスカレートしていく。 「僕の顔に泥を塗るようなことはやめてくださいね。大丈夫、きっと優しくしてくれますよ」 「違うことなら何だってする!ほら、この間お前が食べたいって言った雑誌のやつ、作るから!ねぇ、帰ろう?」 「…僕の言うことが聞けませんか?」 驚くほど冷たい声を放たれ、血液が逆流したかのように感じた。頭の中が真っ白になって言葉を失う。 すごく怒ってる。どうしよう。 「ご、ごめんなさい!」 意思と反して口が動く。調教の賜物なのか、古泉が怒ると「ごめんなさい」と言うように出来てしまっているようだ。 なぜ俺が謝まらなくちゃいけないんだ。酷い事をされるのは俺の方じゃないのか。 「いいえ、分かっているならいいのです。行きましょう」 古泉はまともに立つことすら出来ない俺の腕を無理やり引っ張ってホテルの中に連れて行った。 「少し人見知りしちゃう子なんですけど、よろしくお願いしますね」 古泉の後ろに隠れるように部屋に入ると中には数人の若い男がいた。 「…や、やっぱり…」 俺はこいつらに回されるのか。そう考えるだけでゾッとした。 古泉のブレザーの袖を掴んでもう一度だけどうにか考え直してほしいと懇願してみたが、冷たい視線で一蹴された。 「僕が日頃からお世話になっている方々です。ほら、ご挨拶してください」 「あ、あぅ…」 早く何か言わないとまた怒られるのに上手く声が出せない。 「ちょっと緊張しているみたいですね。何分、僕以外の人に抱かれるのは初めてですから」 古泉に腕を引かれてベットまで歩かされる。男たちの舐めるような視線が気持ち悪くて身体がガタガタと震えて止まらない。 機関の人間というと、森さんや新川さんみたく優しくて品があるイメージだったんだが、この男たちは草食動物をいざ仕留めようとする肉食獣のようだった。 まさに俺はヘビに睨まれたカエル状態である。 「緊張しなくてもいいんですよ。寝そべっていれば気持ちよくしてくれますから」 ふと制服の裾を握っていた手を払われ、古泉は入り口近くのソファーに腰掛けた。 「僕はここで見ていますので安心してください」 伸びてきた手にベッドへ押し倒されると神経が尖がったみたいに恐怖が全身を駆け巡った。 こんな名前も知らないような奴らに…怖い…怖い怖い怖いっ!! 「嫌だっ!離せ!!やだ!やだッ!やだぁ、やだああぁぁぁっ!!!」 まるで子供のようにはしたなく抵抗を試みるも女の力が男数人の力に適うはずもない。 けれど最早俺に冷静さなど欠片も残っておらず、狂ったように暴れ回った。 「離せ、離せよっ!はなせはなせはなせはなせはなせはなせえぇ!!!」 もうパニック状態だ。目がチカチカして、だめだ、ひゅうひゅうと息の吸い方がおかしい。 誰か分からない男の腕にしがみ付いて何とか呼吸を整えようとする。 はぁっ、ハァ、くっ…死ぬ、このままじゃ本当に死んじまう。 「ん!!んぅ…」 ふいに男の唇が重なる。酸素を取り込むために口を開けていたからいとも容易く舌が侵入してきた。 男の口から息が吹き込まれ、ちょうど人工呼吸のように俺の肺に空気が送り込まれる。気持ち悪い気持ち悪い! 「ゼェ、はぁ、はぁ、ん…ハァッ」 その間も男たちは暴れる俺を簡単に押さえ込んで服を脱がしていった。 シャツを中途半端に脱がされブラジャーを上にずらされるとささやかな乳房が露出する。 「ひうっ!痛い痛い!!」 半ば乱暴に胸を揉みしだかれ、乳首をぎゅうっと強く摘まれる。 痛くされているはずなのに散々調教された身体はそれでも快感を拾ってしまう。 知らない男の手や舌が身体じゅうを這い回り、ぞくぞくと感覚が背筋を走っていく。 違う、この感覚は這い回る舌やら指やらがあまりにも気持ち悪いからだ。断じて気持ちいいとか、そういうんじゃない。 「んっ…はぁ、こ、こいずみ、助けて、」 蚊の鳴くような声で懇願する。きっと報われないだろうが一縷の望みをかけて。 古泉はソファで足を組み、いつものニヤケ顔でこちらを見ていた。 「嫌です。貴女がこんなにも悦んでいるのに邪魔なんてとても」 お前の目は節穴か。どうやったら俺が悦んでいるように見えるんだ。 パニックで過呼吸まで引き起こしそうになってゼェゼェ言ってる俺を助けようとは思わんのか。 「っひあ!」 また強く乳首を摘まれ大きく身体がしなる。 思わず甲高い嬌声を上げてしまい、慌てて口を塞いだ。 「…淫乱」 蔑むようにくすくすと笑う古泉の冷たい視線に身体の芯が疼くような感覚をおぼえ、下着がじっとりと湿っていくのが分かる。 吐く息が荒く熱っぽくなっていく。古泉の嘲弄だけで俺はこんなにも興奮しているのだ。 下着が片足だけ外され、熱くなった陰部がひんやりと冷たい外気に晒される。 その繊細な部分を無遠慮に指が蹂躙していった。ぢゅぷぢゅぷと水気を含んだ音が部屋中に響く。 「…ふぁ、あん、あうっ!」 勃ちあがって固くなった突起を指でぐりぐりと押しつぶされると力が抜ける。 さっきまでの抵抗が嘘のようにすっかり大人しくなってしまった。観念するのが早くないか、俺。 俺を押さえつけていた男ももう束縛することを止めている。 抵抗するよりいっそ一緒になって楽しんじまえば辛い思いをしなくて済む、と身体が覚えてしまっているんだ。 「んんんんん!!」 いきなり口の中に男の性器が突っ込まれる。舐めろ、と言われて奥まで挿されて生理的に嘔吐く。 古泉以外の男の性器の感触が気持ち悪くて思わず噛みちぎってしまいたくなるが、頭でどれだけ嫌悪感を感じても身体は男の言うとおりに動いていくのだ。 「んぐ…ぢゅぷ…ちゅぱ…ちゅ、っはぁ…」 裏筋にゆったりと舌を這わせてから先端まで舐めあげ亀頭の裏にきつく吸い付く。 そのまま舌を尖らせて鈴口にぐりぐりと押し込み、袋の方も唇で甘噛みする。 口の中に生臭い味が広がり思わず顔を顰めた。 俺は変態だ。 知らない男たちに陵辱されて、古泉に罵倒されて、酷いことをされているはずのにぐちゃぐちゃになるほど濡らしている。 つい数ヶ月前までは普通の女子高生としてハルヒたちと映画を撮ったり夏祭りに行ったりしていたのに、 確かに宇宙人とか未来人とか非日常的ではあったが、まさか俺がこんな色狂いになるなんて数ヶ月前の俺には思いもよらなかったであろう。 堪えていた涙がぽろぽろと溢れてくる。何でこんなことになったんだ。 四つん這いにされると一気に膣の奥までペニスが挿入された。 「ひぎぃぃっ!!」 電気が走ったような痛みに我慢できず悲鳴が上がる。 がっしりと腰を掴まれて逃げることもできず、ただ唇を噛みしめて痛みに耐えことしかできない。 古泉の馬鹿やろう。何が優しくしてくれる、だよ。全然優しくなんてないじゃないか! 自分がいいようにだけ動きやがって。セックスってのは共同作業なんだぞ! そのまま何度も荒々しく突かれ、その度に焼けるような痛みが走った。 少しだけでも痛いのを緩和しようとシーツを握り締める。 「あぁッ!!!」 偶然、俺のイイところに当たり無意識に身体が跳ねた。そこ、駄目だ…っ! その反応が気に入ったのか、男はそこばかりをずっと突いてくる。身体じゅうが快感に支配されていく。 ついに我慢できなくなって身体を支えていた腕の力が抜けてしまいへたりこんでしまった。 「やあ、あっ、あぅ、あんっ、は」 いくら口を塞いでも甘えるような嬌声が漏れてしまう。 ちくしょう。さっきはあんなに痛かったはずなのに、どうしてこんな声がでちまうんだ。 頭の中がスパークしそうなくらい何も考えられない。何でこんなに気持ちいいんだろう。 ちくしょうちくしょう、何でだよ、くやしいっ…! ピピピピピピピ 突然、無機質な音が部屋に響いた。古泉の携帯の音だ。 古泉は失礼しましたと断って、ブレザーの胸ポケットから携帯を取り出す。 ディスプレイを見て眉を顰め、小さく溜息をついた。 「すみません、閉鎖空間が発生したみたいです。ちょっと出てきますね」 …嘘だろ。お前、俺をここに残して出ていくつもりなのか? こんな所に一人で、この男たちの相手をしろと言うのか。 そんなの余りに心細すぎる。俺の支えはお前だけなのに。 古泉は携帯をしまい、ソファから立ち上がって俺に近づいた。 「小規模の様ですからすぐに戻って来られると思います。僕がいなくてもいい子でいられますよね?」 「や…やだ!行かないで。ここに居てくれよ!頼む!」 「我侭を言うんじゃありません。貴女だって世界が崩壊してしまっては困るでしょう」 「やだぁ!!」 古泉の腕を掴んでやだやだと首を振り泣き付く。 そうやって駄々をこねる姿が、まだ甘えん坊でわがままばかり言う妹の姿と被った。 そんな妹に喝を入れるのは俺の役割だったんだが…むぅ、やはり血の繋がった姉妹ということか。 …妹は今何をしているのだろう。俺がいなくてもちゃんと一人で風呂に入れているのだろうか。 髪の毛も綺麗に結べているのだろうか。雷の鳴る嵐の夜でもべそをかかずに寝られているのだろうか。 突然いなくなってしまった姉のことをどう思っているのだろうか。 古泉はにこにこ笑いながら、俺の頭をあやす様に何度かポンポンと撫でた。 「それでは行ってきますね」 俺の哀願を無視して、簡単に腕を振り払い部屋を出て行こうとする。 「やだあぁぁぁっ!!こいずみぃいいい!!」 どれだけ叫んでもその背中には届かない。 バタンと扉の閉まる音がひどく冷たく聞こえて、部屋には俺の嗚咽しか響かなかった。 ◇◇◇◇ 古泉が出て行ってからどれくらい時間が経ったのだろう。 とにかく長かった。嫌なことをしていると時間が長く感じるってアレ、本当だったんだな。 古泉は結局あれから帰ってこないまま、男たちは出すもん出してスッキリしたのか俺を放ってさっさと出て行ってしまった。 ホテルのベッドの上に女が一人、汗やら涙やら唾液やら精液やらがぐちゃぐちゃに混ざりあった体液まみれで捨てられている。 なんともシュールな絵じゃないか。 前と後ろの穴まで同時に犯され、口の中にも突っ込まれ、息も出来ないくらい悶絶した。 しつこく責め立てらるし、それでも腰は勝手に動いてしまうし、もう何回いってしまったのか分からない。 膣の中にもアナルの中にも射精され、太ももを伝う大量の精液の気持ち悪さに今も苦しめられているところだ。 生のくせに遠慮なく中出ししやがって。後で風呂で掻き出さなきゃならないこっちの身にもなれってんだ。 古泉が言うとおりに毎日避妊用ピルを飲んでいるから妊娠の可能性はないと思うけど…多分。 あと、汚れたペニスは舐めて綺麗にしなければならなかったし、舐めている途中に顔射されたこともあった。 床やシーツに落ちた精液や愛液も惨めに這い蹲って綺麗になるまで舐め取らなければならなかった。 そんな凄惨な俺の姿をにやにやと嘲笑う男たちを何度殺してやろうと思ったことか。さすが古泉の知り合いだよ。 まったくどれだけ俺を虐めれば気が済むんだ、付き合わされた俺にはもう指一本動かす力すら残っていない。 「…うぅ、くっ…」 必死になって強がってみたけれど、一度涙が溢れると次々にぽろぽろと零れて止まらない。 喉が鉛を呑んだみたいに苦しい。 汚された、汚されちゃったよぉ。古泉じゃないくせに身体の中まで蹂躙された。 それに悦んで腰を振っていた自分も…汚い、汚い汚い。 まさか俺が輪姦されてまで悦ぶ女だったとは。古泉はこんな色情狂を許してくれるのだろうか。 「っこいず…ふぇ…うわあぁぁぁぁん!!ああぁ!!」 古泉、早く戻ってこい。早く。俺、もう一人は嫌だ…。